子育てコラム
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人が心身ともに健康に生きる上で、「生活リズム」を整えることはとても大切です。そして、その土台を築くのが乳幼児期。早寝早起きを心がけ、しっかりとご飯を食べて、たくさん遊ぶ習慣をつけることで、丈夫な身体とすこやかな精神をもった子どもに育てることができます。では、子どもの生活リズムを整えるために、親はどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
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●生活リズムの柱は、「睡眠」「食事」「遊び」
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生活リズムを整えるために大切な柱となるのは、「睡眠」と「食事」「遊び」の3つです。早寝早起きをして、たくさん外で遊び、栄養バランスのとれたご飯を食べましょう。朝早く起きて心ゆくまで遊び、 しっかりとご飯を食べることで、夜もぐっすりと眠ることができます。とてもシンプルで当たり前のことなのですが、その生活を毎日続けるというのは、そう簡単なことではありません。
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親が忙しいと、つい食事がおろそかになったり、子どもを寝かしつける時間が遅くなったり、テレビに子守をさせてしまったりします。もちろん、何かイレギュラーな出来事が発生したときは、仕方ありません。でも、乱れた生活が何日も続いてしまうと、後から戻すのはとても大変です。基本的な生活リズムだけは、くれぐれも乱さないように気を付けましょう。
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●まずは親自身の生活を見直してみましょう
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子どもの生活リズムを整えるためには、まず親が自分自身の生活を見直してみることが大切です。大人が早寝早起きの生活をするのは、なかなか難しいことなのですが、子育てをきっかけにあらためて見直してみるとよいかもしれません。
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食生活についても、添加物や農薬の入った食品をできるだけ避け、豆・ゴマ・海草・野菜・きのこ類などをバランスよく取り入れた食事を心がけましょう。忙しいときはやむを得ず加工食品や冷凍食品を使うこともありますが、普段はできるだけ素材から作るのがベストです。
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また、午前中の10時から12時は、身体が最も活動したがっている時間なので、公園などでしっかりと遊ばせましょう。太陽の光を浴びることで体内時計が整い、生活リズムも整います。お昼寝は15時までに終えるようにすると、夜も早く寝られるでしょう。
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●生活リズムを整えることで、集中力や抵抗力も高まる
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生活リズムを整えることは、子どもの心身の健康に良いだけでなく、集中力を高め感情を安定させる上でもとても重要です。
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夜ぐっすり眠って、朝太陽の光を浴びることで、感情をコントロールするホルモンであるセロトニンが分泌されます。それによって感情が安定し、集中力が高まるので、イライラしたりすることも少なくなるでしょう。また、睡眠によってメラトニンというホルモンが分泌されて睡眠・覚醒リズムが調節され、免疫力も高まります。
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生活リズムを整えることは、子どもの身体と心の健康にとって、とても重要なことなのですね。