子育てコラム
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子どもが1歳を過ぎて歩くようになると、「そろそろお友だちを作ってあげたいな」と思うママやパパも、多いかもしれません。子どものお友だちは、いつ頃からできるのでしょう。成長とともに変わっていく子ども同士の関係についてお話しします。
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●1歳未満は、友だちよりも大人と遊ぶ時期
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まだ1歳にならない赤ちゃんには、お友だちは必要ありません。同じ年齢の子どもよりも、親や保育士さんと一緒に遊びながら、大人とのコミュニケーションをとることが大切な時期です。
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この時期に友だちが必要なのは、むしろ子どもよりも親の方かもしれません。「夜泣きが止まない」「母乳が出づらい」といった悩みがあるときに、気軽に何でも相談できるママ友がいると、子育てに対する気持ちがだいぶ楽になるでしょう。
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●1歳を過ぎると、他の子どもの様子が気になり始める
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子どもが1歳を過ぎると、まだまだ大人と遊ぶ時期ではありながらも、お友だちの様子がそろそろ気になり始めます。たとえば公園で遊んでいるときに、同年代の子どもを見つけると、気になってジ~ッと見つめたりすることがあるかもしれません。そうかといって一緒に遊ぶわけではなく、相変わらず自分のやりたい遊びに集中するのも、この時期の特徴です。
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●2歳からは、お友だちにはっきりと関心を示し始める
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2歳ぐらいになると、子どもは同年代のお友だちに、はっきりと関心を示すようになります。「一緒に遊びたい」という気持ちも芽ばえ始め、ごっこ遊びをすることはできなくても、同じ場所にいて同じ遊びをするようになるでしょう。
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ただし、お友だちと上手に遊ぶ知恵はまだないので、子ども同士でけんかになってしまうことも多く、ママやパパがハラハラする場面もあるかもしれません。「お友だちにおもちゃを取られそうになり、イヤだと言ったら頭を叩かれた」といったトラブルになることもあるでしょう。
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そんなときは、むしろ子どもの社会性を育てる絶好のチャンスです。無理にどちらかの子どもを我慢させたり、叱って終わりにしたりするのではなく、大人から解決のヒントを与えてあげることが大切です。たとえばお友だちにおもちゃを取られそうになったときは、「○○くんはまだ、このおもちゃで遊びたいみたい。貸してあげられなくてごめんね」「○○くんは、遊び終わったらおもちゃを貸してあげられるかな?」といったように、子どもの気持ちを代弁してサポートしてあげるのも、ひとつの方法です。
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●3歳になると、いよいよお友だちが必要になってくる
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3歳ぐらいになると、子どもはいよいよお友だちを必要とするようになります。お友だちと一緒にごっこ遊びをするようになり、おままごとや乗り物ごっこなどをするようになるでしょう。
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お友だちだけでなく、親ともしきりにごっこ遊びをやりたがります。「忙しいから、一人で遊んでいて」と言いたくなるときもあるかもしれませんが、ごっこ遊びは子どもの創造力や語彙力を育てる上で欠かせないものなので、できるだけ時間をとって一緒に遊んであげましょう。