働く女性が妊娠中に最も困るのが、つわりの時期です。1カ月ほど休暇が取れる人はいいのですが、「出産後に産休・育休を取るから、つわりの時期は休めない」という人も、いるのではないでしょうか。

そこで、働く女性がつわりの時期を上手に乗り切るためのアイデアをご紹介します。

つわりに耐えながら働くのは、それ自体がもうかなり辛いのですが、その中でもとても辛いのが通勤電車の中です。

つわりの間は、通勤電車の中で船酔いのような状態になってしまう人も多く、そんなときはガムやグミ、飴などをなめると、口の中がサッパリしてムカムカを軽減できることもあります。特に柑橘系やミント系はスッキリ感が強く、常にバッグの中に入れておくことで、いざというときに役立つでしょう。

働く女性にとっては、においの問題も避けては通れません。つわりでどんなにおいが苦手になるかは、人によってさまざまですが、通勤中や仕事中、買い物中などに「においが気になる」というときは、アロマをスプレーしたマスクを付けると気が紛れます。

ただし、ラベンダーやジャスミンなどのように、妊娠中に使用しない方がいいといわれるアロマもあるので、アロマを使用する際はよく調べてから使うことが大切です。

「妊娠中は子どもに栄養がいくから、体にいいものを食べなくては」と、つわり中に食べたくないものを無理して食べる人もいますが、つわり中は支障のない範囲で好きなものを食べた方が、ストレスを溜めずに済みます。

たとえば、「今日は会社のランチタイムに、大好きなお店のパスタランチを食べよう」と心に決めて出社すれば、それが仕事の励みにもなりますし、つわりの軽減にもつながるでしょう。

つわりの時期は10カ月の妊娠期間の中で最も辛い時期なので、ある程度自分を許して、自分にやさしくしてあげる気持ちも必要です。

最近はテレワークを導入する企業が増えてきたので、もしもテレワークが許される職種なら、上司に相談してみるのもひとつの方法です。

もし妊娠中のテレワークを認めてもらえたら、こんなに楽なことはありません。うまくいけば、産休後に復帰したときもテレワークを利用できるようになる可能性もあるので、ダメもとで提案をする価値はあるでしょう。