子育てコラム
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「うちの子は人見知りが激しくて」と悩むパパやママがいます。たしかに人見知りをしない子の方が、いろいろな人から可愛がられますし、親としても育てやすいでしょう。
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でも、お子さんの人生はまだまだ始まったばかり。人見知りも子どもの成長の一環と考えて、おおらかに子どもの気持ちに寄り添い、一歩ずつ成長する姿を見守りたいですね。
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●赤ちゃんの人見知りは、順調に発育している証拠
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生後半年ぐらいになると、赤ちゃんは人見知りをするようになります。でもこれは子どもが順調に発育している証拠なので、まったく心配いりません。
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赤ちゃんが人見知りをするようになるのは、親とそれ以外の人を、きちんと区別できるようになるということ。つまり脳が発達しているということです。そうはいっても、今まで誰に抱かれてもOKだった我が子が、いきなり他の人を見て「ワ~ン」と泣き出すようになると、親としては辛いところですね。
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しかし、この状態も子どもが2歳ぐらいになると、自然と落ち着いてきます。親以外の人も自分を可愛がってくれるということが、少しずつわかってくるからです。それまでの辛抱だと思って、優しく見守ってあげましょう。
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●3歳以降の人見知りは、その子の気質によるところが大きい
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3歳ぐらいになると、パパやママがいなくても他の大人やお友だちと楽しく過ごせるようになります。
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ところが、子どもの中には3歳になっても相変わらず人見知りが激しく、他人と関わるのが苦手な子もいます。親としては、「このまま人とのコミュニケーションが苦手な大人になってしまったら、どうしよう」と考えると、気が気ではないでしょう。
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でも、3歳以降の人見知りはその子の気質によるところが大きく、あまり気にし過ぎないことも大切です。シャイな性格も子どもの個性と考えて、丸ごと愛してあげましょう。
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ただし、ごく稀に発達段階の問題があるケースもあるので、心配なときは地域の保健師さんや小児科の主治医に相談するのもひとつの方法です。
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●「皆と遊びなさい!」と無理強いするのはNG
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子どもに強い人見知りがあり、保育園や幼稚園に行っても誰とも遊ばず、ひとりぼっちでいるのを見ると、親としてはつい「皆と一緒に遊びなさい」と言いたくなりますね。
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でも、それはかえって逆効果になるので、やめておきましょう。子どもが自分から仲間に入っていこうとする日がくるのを、親は広い心で見守ってあげることが大切です。
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もちろん、パパやママが人と交流する姿を見せることも、子どもにとって必要なことです。焦らずに一歩ずつ、親子で歩んでいきたいですね。