子育てコラム

どうしたらいい? 子育てファミリーの防災対策
~子連れの非難に備えて、できる限りの準備を~

「いつ災害が来るかわからないから、準備をしておかなくては」と思いつつ、つい忙しさに紛れて忘れてしまいがちなのが「防災対策」。

でも、本当に我が身に降りかかってしまったら、子連れの非難は本当に大変です。

忙しい中でも思い切って時間を作り、いざというときに困らないための準備を整えておきたいものです。

●ベビー用品を忘れずに、いつでも持ち出せる準備を

防災グッズを用意する時は、「緊急持ち出し用」と「2次持ち出し用」に分けて収納しましょう。緊急持ち出し用のリュックは、災害が起きたら着の身着のまま逃げるときに持っていくので、自分や家族が実際に持って出られる重さや大きさにすることが大切です。

しっかりと背負える丈夫なリュックの中に、非常食や飲料水・衣類・医薬品・防寒具・簡易食器セット・懐中電灯・ラジオなど、災害時にすぐ必要になる物を入れ、寝室や玄関に置いてすぐに持ち出せるようにしましょう。

ベビー用品として必要なのは、抱っこ紐・哺乳瓶・ミルク・離乳食・着替え・おむつ・おしりふきなどです。リュックの中にベビー用としてまとめて入れておくと、避難所でも使いやすいでしょう。リュックとベビー用バッグを2つに分けて置いておく方法もありますが、慌ててどちらかを忘れてしまう危険性もあります。

また、抱っこ紐だけは避難するときすぐに必要なので、常に身近なところに置いておくのがベストです。すべてを入れ終わったら一度リュックをかついでみて、本当に持ち出せるかどうかのシミュレーションをしてみると、実際に災害が起こったときに冷静に対処できます。

2次持ち出し用は、避難場所に逃げた後、自宅に帰ることが許されたら取りに行くものです。2次持ち出し用にはベビーカーやキャスター・寝袋など、かなり大きな物もあります。家が倒壊しかかっている場合には、奥にしまうと取り出せない場合もあるので、できるだけ外から入りやすい場所に置いておくとよいでしょう。

●避難所で配られない特別な物は、予備のストックを

被災後にアレルギーを持つ赤ちゃん専用の粉ミルクが手に入らず、アトピーの赤ちゃんにミルクを飲ませられずに困るケースもあります。アレルギー対応食のように一般的に手に入りにくいものは、避難所では配給されないので、常に予備をストックしておくとよいでしょう。

避難所で手に入るのは、一般的に必要とされる物資がほとんどです。持病の薬など、数日間飲めないだけで体調に影響を与える物も、緊急に持ち出しできるように準備しておくと安心です。

●大地震の時にママが必ずやっておきたいことは?

もし大きな地震が来たら、まずは赤ちゃんの頭を守りながら、安全な場所に逃げましょう。揺れが一段落したら窓やドアを開け、ガスコンロや暖房器具などの火を消し、ガス・水道の元栓を閉めて電気のブレーカーを落とします。そして抱っこ紐などで赤ちゃんを抱いて、緊急持ち出し用のリュックを背負い、歩いて避難します。

被災時に子どもを守るためには、パパやママが自分の身の安全を確保することも重要です。非難をするときは長袖・長ズボンの服装で、帽子と手袋も身につけたいところ。ガラスの破片などで怪我をしないよう、履物は紐タイプの丈夫な運動靴が最適です。頭と手足をしっかりと危険から守ることは、災害時の基本とされています。

今回は少しシビアなお話をしてしまいましたが、災害はいつやってくるか分かりません。可愛い我が子を身の危険にさらすことのないよう、できる限り万全の準備をしておきたいですね。

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