子育てコラム
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「0歳が教育適齢期」「これからはバイリンガルが当たり前」、こんな広告のフレーズを見かけることがありますね。確かに、脳の発達という点では、それも正解といえるようです。
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でも、決まった時間にどこかに通うということは、子どもにとっては意外と大変なこと。それ自体がストレスになってしまう場合も少なくありません。 わざわざ月謝を払って学ばなくても、ママと楽しみながらできる遊び感覚の学び方がたくさんありますので、いくつかご紹介いたします。
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●情緒を育むとっておきの学び、"わらべ歌""手遊び"♪
昔から語り継がれてきた日本のわらべ歌や手遊びは、子どもの心に響く最高の学びです。特別に時間を作らなくても、ママが洗濯物を干しながら歌ってあげるだけでもいいでしょう。 -
雨の日は家で折り紙をしたり、「ちょち ちょち あわわ」と一緒に手遊びするだけでも、子どもはもう大喜びです。「手遊びなどのやり方がわからない」というママも、多いかも知れません。その場合は、近くの児童館を訪ねてみるのもいいでしょう。児童館では定期的に親子で遊ぶ機会を作っていて、係員の人に聞くとスケジュールなどを丁寧に教えてくれます。その中に手遊びやわらべ歌なども含まれているので、何度か参加するうちに遊び方もわかってくるでしょう。
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子育て中のママとも出会えるので、お互いに情報を交換し合ったり、悩みを相談し合ったりすることもできます。また、地域の子育てサークルに入るという方法もあります。役所の子育て支援課で「地域にどんな子育てサークルがありますか?」と尋ねると、サークルの内容と連絡先と教えてくれます。家の近くで無理なく参加できそうな所があれば、見学に行ってみてはどうでしょう。
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●"感動する心"を育んであげましょう。
小さい頃に本物に触れることは、何にも代えがたい最高の早期教育です。あらたまってどこかに行かなくても、感動は家やその周囲のあちこちに散らばっています。たとえば道端で花を見つけたら「とてもきれいね」と声をかけてあげたり、いい絵本を何度も繰り返し読んであげたり...。 -
そうしたひとつひとつのママの言葉がけや表情を、子どもは潜在意識にしっかりと刻んでいくのです。乳幼児期の子どもにとって、ママの"愛情"を超える教育はひとつもありません。大好きなママと一緒にやることなら、まるでスポンジが水を吸うように、様々なことを子どもは吸収していくでしょう。
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そして、いちばん大切なのは、ママ自身の"楽しい"と感じる気持ちです。子どもと一緒に、自分自身もそのひとときをしっかりと楽しむことが、子育てライフを充実させるコツです。
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●こどもの「やりたい」は、習い事のデビューチャンス?
「どうしてもピアノがやりたい!」とだだをこねるようになったら、子どもが心から習い事を求めているサインかも知れません。それを見極めるのは、パパやママの大切な役目ですね。 -
逆に言えば、習い事はそれまで待っていても、決して遅くはないでしょう。親が押し付けた習い事は、いくら多くの月謝を払っても、その何%が子どもの役に立っているのかわからないこともあります。
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「ピアノで音感を鍛えたい」と思っても、もし子どもがいやがる場合は、思い切ってやめてみるのもひとつの決断ですね。逆に子ども自身が心の内側から求めて始めた習い事は、きっと今後の人生で役立つ何かのヒントになることでしょう。